初診からホルモン療法・手術療法まで
性同一性障害の診断と治療は、以下のような手順で行います。
- 最初に精神科を受診します。精神科は、関東ジェンダー医療協議会所属の医療機関で受診されるとスムーズです。
- 2名の精神科医から性同一性障害であるという確定診断を受けます。
- 本人に強い希望があり、ホルモン療法の適応またはFTMの方で乳房切除の適応であると精神科医が判断した場合、関東ジェンダー医療協議会の判定委員会に主治医より申請書と意見書を提出します。
- 関東ジェンダー医療協議会の委員会における判定会議でホルモン療法の適応であると承認された場合は、ホルモン療法を開始することができます。
またFTMの方の場合、乳房切除術の適応であると判定された場合は、乳房切除術を行うことができます。 - ホルモン療法や乳房切除を行っても身体への違和感を解消できず、苦痛・苦悩が続く場合は性別適合手術を検討することになります。
この時も、2名の精神科医が手術適応の判断を行い、適応である場合は主治医より申請書と意見書を提出し、判定委員会で審議いたします。 - 判定委員会で承認されれば、関東ジェンダー医療協議会所属の医療機関で手術を行うことができます。